春の歌の利用が最後の方がいました。
不安が強く、毎日辛そう。記憶力がない事と、不安の強さが相まって自分で自分を苦しめてしまいます。
少しでも笑顔で過ごしてもらえるようにスタッフ全員が応対しますが、ホッとする時間は一瞬です。
入所が決まって、それまでに少しでも楽しいことをと思い、綺麗なものが好きでセンスの良い方なので小樽に行ってオルゴールやガラス製品を見て周り、海の見える公園でお弁当。
大根の煮物が絶品なので、全てご本人に使ってもらったり、これまで縫ってもらった雑巾を幼稚園に届けて子供達を見て「生き返るわ」と笑顔になったり、最後のおやつにカステラのリクエストあり、美味しく食べてもらって、笑ってゲームしてみんなで写真撮って見送りました。
スタッフもお別れ会はできないけどと、これまで撮った写真で素敵なカードを作ってくれ、春の歌一周年記念と優しい嘘をついて渡しました。
これからの時間が穏やかであるように祈っています。
出会えて良かった。ありがとうございました。