先日、春の歌を利用している方が行方不明になりました。幸い、家に戻ってくることができ大事に至りませんでしたが、夕方から夜中にかけて8時間程の時間(その日の気温はマイナス1度でした)コートを着ずに歩いていたようです。
いなくなった時間は帰宅時間ということもあり、人通りの多い時間帯でしたので、その方が歩いている時、たくさんの人とすれ違ったのではと想像します。とても寒い日でしたので、コートを着ずに歩いていることをおかしいなと感じた方もいたかもしれません。でも、声をかけるのはとても勇気のいることだと思います。(私も躊躇すると思う)
ただ、これからの季節、行方不明になるということは命の危険と直結します。令和6年の認知症に係る行方不明者数は1万8,121人。うち死亡者数は491人で、その77.8%に当たる382人が行方不明となった場所から5㎞圏内で死亡が確認されているそうです。(警察庁資料より)
声をかけてもご本人から「大丈夫です」と言われればそこで終わってしまうかもしれない難しさもあると思いますが、どうか「おかしいな」と感じた時は声をかけてください。行方不明になった場合、すぐに警察に連絡を入れていることが多いと思いますので、「場所」と「こういう気になる人を見かけた」という情報を警察に知らせるだけでも発見に繋がりやすくなるかもしれません。
その方が自宅を出た時は「自分の車が置きっぱなしになっている」と窓から外を見て気にしていたということですが、帰宅した際は「お風呂に行っていた」と答えています。その時々で、ご本人の中の事実は違ったり、話す人に合わせて答えたりするので、始めて会った人だと認知症の人だと判断するのは難しいと思うのですが・・・。
まずは、この地域に認知症で帰る場所がわからなくなり彷徨っている人がいるかもしれないと意識していただくだけでもと思い、「認知症サポーター養成講座」を実施している地域包括支援センターと介護予防センターの方に情報共有をして養成講座を受ける方に伝えてほしいと依頼しました。また、この地域には「ケア施設町内会」という住民や民生委員、商店や病院、介護事業所などの関係者が集まる町内会があり、そちらの皆さんにもメールをして上記と同じ文面を送りました。
余談ですが、この方にはすぐにGPSの導入を勧めています。(以前使用していたのですが、1人で外に出ることがなくなり解約していました💦また、外に出るようになるとは予測できず甘かった・・・)今のGPSは位置情報がかなり正確ですので、自宅からいなくなったと気づいた時にすぐ本人のいる場所に向かえます。
認知症になっても住み慣れた自宅での暮らしが続けられるように、今後も認知症当事者やその介護家族、地域のみなさんと一緒に考え続けたいです。
さて、この行方不明になったこの方、寝不足であろうと思い次の日に「眠たくないか」とたずねると「8時間寝たからね」と笑顔。実際には8時間歩いた後低体温で救急搬送され、体温が戻り検査も異常なしで帰宅したのが朝方3時半頃。着替えたり温まったりしながら眠ったのは4時過ぎなので3時間程しか眠れていないはずでしたが😁そして、「もう生きて会えないと思ったよ」と伝えると「ずいぶん大げさだね」と笑っていました。本当に生きてまた会えて良かったよ😂
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